空道の段・級
空道連盟会員の昇級、昇段は実技審査により行われます。審査会の実施と認定は「空道」の総本山である「大道塾」が主管します。
帯の種類
原則として入門時は無級(白帯)。稽古出席日数・体力チェックの条件を経て昇級実技審査の受験資格が与えられ、審査受験後その技術レベルにより級と級に該当する色の帯が授けられます。1級以上は昇段審査を受験し初段で黒帯を得ます。弐段位からは黒帯に金糸の線が追加されます。
審査の種類
次のいずれかを選択して受験できます。ただし試合審査は合宿時の審査を除き2回続けて受験する事が出来ません。
昇級審査会 | 年に複数回実施 基本稽古(手技・足技)、移動稽古(手技・足技)、約束組手、投げ技等、およびスパーの内容による審査 |
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試合審査 | 公式試合の内容による審査 |
昇級審査会の内容
基本稽古
ステップを使わない定置稽古で拳・足を通す軌道や体幹の使い方を意識する。(手技・足技)
移動稽古
基本で学んだフォームを移動しながらも維持し、蹴りは振り切る感覚も修得する。(手技・足技)
※黄帯以上は、パンチとの連携で蹴る。
約束組手
審査の対象は、攻撃側と防御側の双方が、対人で距離感とフォームを修得する。防御の基本を学ぶ。
ディフェンスに用いるのは、
- 腕・脚でのブロック、パリー
- スリップ、ダッキング、スウェイ、ステップバク等、よける・かわす
- 受け流し(蹴り足をすくう、はじく等)
- パンチに対して掌底で肩を押す、パンチ・蹴りに対し前蹴り等のストッピング
※白帯はディフェンスだけ。青帯以上は、ディフェンス→反撃まで行う(例:ジャブをパリーしてジャブ返し)。
投げ技等
- 護身として、また打撃においても転倒した場合に必須である受け身は、白帯から確実に修得する。投げ技は、現時点では連携なしで緑帯が打ち込み、茶帯以上が移動しての投げ込みを修得する。
- 寝技は、基本の攻撃を緑帯で修得、下からの体さばきもしくは攻撃を茶帯で修得する。
- 自由乱取りは、昇段審査で行う。
スパー
基本・移動稽古で学んだ動きを試合形式の対人組手で修得する。
10・9級 | 顔面パンチなし、中段パンチ+蹴り |
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8・7級 | 顔面パンチはジャブ・ストレートのみ+蹴り |
6・5級 | 顔面パンチは上記およびフック、アッパー+蹴り |
4級 | ジャブ、バックハンド、ストレート、フック、アッパー、肘+蹴り+投げ |
3級 | ジャブ、バックハンド、ストレート、フック、アッパー、肘、頭突+蹴り+投げ |
2級以上 | 寝技も加えた空道ルール |
※以上、対戦相手と級が異なる時は、下の級に合わせたルールで行う。